勉強会は原則として毎月第2日曜日2時から開催しています。
奇数月は寺迫先生、偶数月はオリヴィエ・ジャメ先生です。
会員外の方のご参加も歓迎します。
フランス歌曲研究会受講費:2000円(会員参加)、3000円(一般参加)
講師紹介
寺迫 正廣
Masahiro Terasako
1981年4月 九州大学大学院文学研究科仏文学科助手に就任。
1982年4月 大阪府立大学総合科学部助手に就任。
2000年4月 大阪府立大学総合科学研究科教授に。
2006年9月 フランスのセルジーポントワーズ大学で国際シンポジウム「交叉する文化」主催。
2009年4月 大阪府立大学理事・副学長(国際交流担当)になる。
2016年4月~大阪府立大学名誉教授、同大学国際交流コーディネーター。
編著書に「書きながら考えるフランス語」(1985年)、「宮沢賢治をフランス語で読む」(1995年)などがある。
勉強会の内容について:2か月に1度、会員宅に集まってフランス詩の講読会を行っています。 講座は和気あいあいとした雰囲気の中で進めています。毎回、ルネサンス期の詩と近代の詩(会員希望の詩)の2ないし3つを分析的に解釈していきます。 詩の解釈は難しいですが、皆で考えを出し合うことで、これだ!という解釈が生まれることがあります。そうした活動を通じて、歌曲を歌われる場合の解釈に役立ててもらっています。
ジャメ・オリヴィエ
Olivier JAMET
私たちフランス歌曲研究会のために、約40年の長きにわたり《勉強会》へのご指導を賜わりましたオリヴィエ・ジャメ先生に、感謝を込めて哀悼の意を捧げます。
2023年12月31日ご逝去 黙祷
1981年4月 九州大学大学院文学研究科仏文学科助手に就任。パリ17区生まれ。パリっ子として育ちカルノ中学校、アンリ4世高等学校を卒業した後、パリ第10大学で英露の言語と文学を研究。仕事をしながら、イナルコで夜間と土曜日に日本語の勉強を開始。1985年に来日し、東京外国語大学で1年間フランス語とフランス文学を教える(教材はモーパッサンとボードレール)。1988年に再来日し天理大学にフランス語教師として赴任。京都産業大学、アリアンス・フランセーズ大阪(現在のアンスティテュ・フランセ関西)でも教える。小さな教室で種々のテーマを取り上げ、活気あるクラス運営を心がける。教育活動の他に翻訳も手がけ、ラテン語、英語、ロシア語、日本語、中国語などの文書をフランス語に翻訳。 言語・文学・詩と同じく音楽も子ども時代からの第2の得意分野。母はピアノを弾き、両親ともにクラシックを好む。両親の家が軽音楽の殿堂プレイエル、オペラ座そしてシャンゼリゼ劇場から近かったことも幸い。水谷教授が情熱を持って進められるフランス音楽のかかる諸活動に敬意を表するのは私のこんな生い立ちによる。
勉強会の内容について:あらかじめ当日勉強するテキストが楽譜とともに送られてくるので、それについて下調べを行なう。困難な点の洗い出し、発音上の難点を分析。リエゾンが必須な箇所とリエゾンをしてはならない箇所、開かれた、あるいは閉じた母音の母音交替、「純粋な」子音、母音の発音、湿音現象、自然なイントネーション等々をチェック。次いでテキストが作り出された時代背景を研究した上で、翻訳を試みる。 勉強会当日は以下の手順で進める: 1.私がテキストを一人で2回読む。 2.発音上の困難な点を指摘する。 3.皆で2回声に出して読む。 4.各自がそれぞれ2回読み、私が訂正する。 5.日本語への翻訳を行なう。 黒板の代わりにコンピュータとインターネットにつながった<ホームシネマ>を使用。これを使うことでより深く資料の研究が可能。また図書館も活用する。